アルティメットファイナル 最終45位 無限ホウオウサイクル

【はじめに】
みなさんはじめまして。さくやと申します。
インターネット大会のアルティメットファイナルでいい順位をとれたので、8世代の記念に初めて構築記事を書くことにしました。
読みにくい部分もありますが、目を通していただけると幸いです。

【構築経緯】
今回のルールが発表されたときにまず目が行ったのは、今までと同じ試合時間が20分にもかかわらず、6体選出する点です。TODが頻発すると考えたため、相手のダイマックスをいなし、こちらのダイマックスで数的有利をとり、TODでの勝利を狙うという構築を組もうと考えました。
まず軸となるポケモンとして、特性に再生力を持ち高い特殊耐久を誇るホウオウがサイクルを回すうえで強そうだと感じたのでホウオウ2体を軸としました。

250MS8.png250MS8.png

次にホウオウでサイクルをするにあたって1番の障害だったカイオーガに強いポケモンでサイクル適性があるムゲンダイナ、ダイマックスを切ると数値受け以外の受けを困難とする広い技範囲を持つダイマックスエースとしてディアルガを採用しました。

890MS8.png483MS8.png

次に相手のWキュレム・ゼルネアス・イベルタルなどに強いポケモンとしてザシアンを採用しました。

888MS8.png

今までの5体にレジエレキ加えて仲間大会を潜っていると相手のカイオーガダイマックスをいなすのに苦労したので、対カイオーガ最強性能を誇るトリトドンを採用して構築が完成しました!

423MS8.png

 

 

【個体解説】

Spr 5b 250.png

ホウオウ@ゴツゴツメット
特性:さいせいりょく
性格:わんぱく
実数値:399(184)-296-306(252+)-(-)-358(56)-220(16)
技構成:せいなるほのお/まもる/でんじは/いのちのしずく

【調整意図】
H:再生力の効率が最もよくなる3nかつ定数ダメージが最小となる16n-1
B:ザシアン意識の特化
D:あまり
S:麻痺した最速黒馬抜き

【役割】
初手にムゲンダイナと並べて出すポケモンです。物理相手には聖炎による5割やけどを押し付け、特殊相手には持ち前の特殊耐久で一発耐えてから電磁波で足をそぎながら裏のチョッキホウオウにひくという動きが強かったです。回復技には自己再生ではなく回復技のない味方を回復させたかったため命の雫を採用しました。
持ち物のゴツゴツメットは主にザシアンへの削りを意識して持たせましたが、たまにいるステロをまいてくる構築意識の厚底ブーツ、回復ソースとなる食べ残しやオボンのみなどの木の実でもよかったかもしれません。

Spr 5b 250.png

ホウオウ@とつげきチョッキ
特性:さいせいりょく
性格:いじっぱり
実数値:399(184)-394(252+)-216-230(-)-358(56)-220(16)
技構成:せいなるほのお/マジカルフレイム/ブレイブバード/じしん

【調整意図】
H:再生力の効率が最もよくなる3nかつ定数ダメージが最小となる16n-1
A:特化
D:あまり
S:麻痺した最速黒馬抜き

【役割】
リフレクター下で2体のホウオウで再生力サイクルを行うことが目的のポケモンです。リフレクター下でマジカルフレイムにより相手の特殊アタッカーにデバフをかけてもう一度ゴツゴツメットホウオウにひくというサイクルを仕掛けます。
技構成はタイプ一致技で5割やけど押し付ける聖なる炎、高火力打点となるブレイブバード、ザシアン・日食ネクロズマソルガレオ意識の地震、特殊アタッカーの居座りに負荷を与え、サイクルを有利にできるマジカルフレイムを採用しました。また、特殊相手との打ち合いを意識して持ち物は突撃チョッキとしました。

Spr 5b 483.png

ディアルガ@いのちのたま
特性:プレッシャー
性格:ひかえめ
実数値:ときのほうこう/ラスターカノン/かみなり/だいちのちから
実数値:399(232)-(-)-277(4)-438(252+)-237(4)-220(16)

【調整意図】
H:珠ダメージが最小になる10n-1
BD:あまり
C:特化
S:麻痺した最速黒馬抜き

【役割】
今回の構築のダイマックスエースです。ダイマックスをしないで勝利した3試合以外はすべてこのポケモンダイマックスしました。
技構成はタイプ一致でダイマックス時最大火力を出せる時の咆哮、ダイマックス終了後安定打点となるラスターカノン、ザシアン・日食ネクロズマソルガレオ意識の大地の力、カイオーガイベルタル意識の雷を採用しました。また、珠を持たないと耐久ぶりザシアンに確定1発をとれないため持ち物は珠としました。
大会ではあまりラスターカノン(ダイスチル)を打つ機会がなかったため、襷を持った黒馬・霊獣ランドロスやホウオウ・グラードンに強くなれる吹雪、もしくはパワージェムでもよかったかもしれません。

Spr 8s 890 s.png

ムゲンダイナ@くろいヘドロ
特性:プレッシャー
性格:おくびょう
技構成:ダイマックスほう/マジカルフレイム/まもる/リフレクター
実数値:479(234)-(-)-252(104)-327(4)-253(108)-342(60+)

【調整意図】
HBD:耐久値が最も高くなり、B<Dとなるライン
C:あまり
S:耐久振りの特化ザシアンを抜けそうなライン

【役割】
初手にゴツゴツメットホウオウと並べて出すポケモンです。相手が物理ポケモンだった場合はリフレクターを、特殊ポケモンだった場合はマジカルフレイムで相手からの被ダメを軽減することが大きな役割です。また、特性プレッシャーが禁止伝説の専用技のPPを早めに削れるのもよかったです。
また、ダイマックス砲を採用したことで相手が初手にダイマックスをしてきてもデバフをまきながら相手を大きく削ることが可能です。もしムゲンダイナが倒れてしまっても、デバフを受けた相手に対してこちらのダイマックスエースであるディアルガにつなぎ数的有利をとることができるので、自己再生を採用せずに相手のダイマックスを枯らすことを目的とする守るを採用しました。

ザシアン(けんのおう)@くちたけん
特性:ふとうのけん
性格:いじっぱり
技構成:きょじゅうざん/じゃれつく/まもる/バークアウト
実数値:388(252)-423(36+)-287(84)-176(-)-277(44)-355(92)

【調整意図】
HB:勇敢白馬のダイアース耐え
HD:臆病珠イベルタルのダイバーン耐え、臆病黒馬のアストラルビット確定3発
A:あまり
S:最速111族(化身ボルトロスなど)抜き

【役割】

このルールにおいてパーティに入れておかないと好き放題にされるため入れたポケモンなのでBOXにいた個体の流用です。このルールでこのSラインは意味が薄いのでもう少し耐久に回してもよかったと思います。特にこれといった役割対象はありませんが、優秀な耐性と種族値でサイクルを回しながら巨獣漸で相手を雑に削るのに役立ちました。
ヘイトが集まりやすく、集中攻撃や手助け+αで突破してこようとする人が多いので守るは必須だと感じました。バークアウトは範囲攻撃かつ相手2体の特攻を下げることができるので黒馬軸の相手には刺さると考えて採用しました。実際に、相手の火力を下げることでサイクルを回しやすくなり、襷をはがしたり、ザシアンの攻撃を一発耐えて特殊技で反撃してくる相手にバークアウト+巨獣漸で相手の想定をずらすなど想像以上に活躍してくれました。また、GSルールと比較するとガオガエンの減少により格闘技(インファイトや聖剣)の需要が下がっている一方、パルキアカイオーガ意識でじゃれつくは抜けないと感じたのでこのような技構成になりました。

Spr 5b 423E.png

トリトドン@たべのこし
特性:よびみず
性格:おだやか
技構成:だいちのちから/れいとうビーム/じこさいせい/あくび
実数値:426(252)-(-)-173(4)-220-289(252+)-114

【調整意図】
HD:特化
B:あまり

【役割】
いろいろなポケモンを試したのですが、相手のパーティにいたら初手が難しくなりがちな珠レジエレキや素早さ操作+カイオーガの並びに強く出ることができる電気無効かつ相手の水技を吸えるトリトドンを採用しました。相手のカイオーガダイマックスを選手画面から抑制するのが最も大きな役割です。
草技や集中攻撃が飛んでこない限りたいていの攻撃を一発耐えることができ、相手1体にあくびを入れて場を流すことができるのが優秀でした。攻撃技はタイプ一致の大地の力と飛行タイプへの打点となる冷凍ビームにしました。また、守るを採用していませんが、守りたいと思った場面よりも自己再生でHP管理したいと思ったターンの方が多かったので技構成もこれでよかったと思います。

 

【基本選出および動かし方】

6体選出なので、初手の2体を選ぶだけですが、全試合ムゲンダイナ+ゴツゴツメットホウオウを初手に出していました。この2体だとグラードン・ドラゴン全般・カイオーガがやや重いです。グラードンと対面したときはホウオウとムゲンダイナに一貫する全体攻撃が存在しないのでリフレクターをはることでホウオウが岩雪崩を確実に耐えるので聖炎による火傷ガチャを引けます。ドラゴンと対面としたときはムゲンダイナを守らせながら、ホウオウで電磁波or聖炎を打ち、次のターンにムゲンダイナをザシアンバックすることでおおよそうまくいなすことができます。カイオーガと対面したときはムゲンダイナでマジカルフレイムを打ちながらホウオウは即トリトドンにひくことで相手のカイオーガひかざる得ない対面を作りながらトリトドンであくびで盤面を整えることを意識していました。

 

【最終成績】

 29勝12敗

 

【最後に】

レベル100統一ということもあり普段見慣れない実数値、特にHPの多さに驚きながらこの大会をプレイしていました。相手の守るを読みまくり、集中攻撃される読みの守るが決まるなど、自分の読みは結構よかったです。しかし、ホウオウが聖炎で火傷を全然引けなかったり、相手のザシアンの巨獣漸が急所に当たる、オーロンゲが壁をはらず打ってきた電磁波で無限に痺れるなどやや下振れていた気がします。そこをある程度割り切って頑張ることはできたのでよかったと思いますが、もう少しいい順位をとりたかったのでSVでは頑張りたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
何かありましたらTwitter(@sakuya16_poke)までお願いします。

 

Special Thanks

いつも構築相談に乗ってくれるRくん